①ハイリスク母の母子会話に関する調査の学術的意義は、これまで不明であった、国内のハイリスク家庭児童の言語発達遅滞の要因として、母親の語りかけの質が浮かび上がったことにある。②ハイリスク幼児の家庭での言語使用に関する質問紙調査の学術的意義は、述部・機能語の語彙発達の伸びは,年少から年中にかけての大人とのコミュニケーション行動の伸びと連動することが示されたことにある。③ハイリスク児童の音韻知覚と情動反応の関係に関する調査の学術的意義は、音韻知覚能力の低さと不安の感じやすさとの関連性を見出したことである。これらの成果は、リスク児の言語や情動の発達を改善する方略につながるという点で、社会的意義を持つ。
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