研究成果の概要 |
まず微分空間の圏に於いて新しい微分形式を定め de Rham の定理を証明した。これは本来の微分形式を用いては得られないものである。 またこれを用いて滑らかなCW複体に対しては本来の de Rham の定理が成立することを導いた。 次に経路の結合についての A∞構造を解析する為に、(-∞,0] または [1,∞) 上で動かない経路のみを考察することで、「reflexive」な微分空間上では経路の結合が滑らかであることを示した。同時に「安定な結合」を導入し、一般の微分空間上でも経路の結合が滑らかとなることを示した。 最後にすべての多様体を含む滑らかなCW複体の新たな概念を定式化した。
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