宇宙背景ニュートリノに対する重力レンズ効果を調べるために、曲がった時空上でのニュートリノの伝搬に関する性質を調べました。特に、強重力場、例えば、Schwartzschild時空やReissner-Nordstrom時空上でのニュートリノの伝搬について調べました。Mathisson-Papapetrou-Dixon-Tulczyjew equationsをスピンの大きさについて展開する所から始め、ニュートリノの質量やスピンが伝搬時間等にどのような影響を与えるか、光子や重力波などの他の粒子の伝搬との違いに注意しながら、考察を行いました。また、宇宙膨張の効果を取り入れるために、膨張宇宙においても同様の計算を行いました。
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