蓄積リング型の放射光施設は、回折限界性能を目指して性能競争になっている。リングの低エミッタンス設計が重要であるが、従来の原理に基づく限り、簡単なスケーリング則から改善する余地は少ない。本研究では、レーザー冷却と呼ぶ新しいビーム冷却機構により、これを超える性能の実現を目指す。そのためには、大強度レーザーが必要になるが、従来の外部光共振器のレーザー技術では、精密な共振器制御技術が必要で、不向きである。ここでは、制御なしに光共振器にレーザー光を蓄積できる、新しい自発共鳴型光共振器の技術を、とくに大強度で確立するために、真空試験環境と大強度レーザー用のファイバ増幅器を組み合わせたシステムで試験した。
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