研究課題/領域番号 |
18K18790
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
中野 祐司 立教大学, 理学部, 准教授 (20586036)
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研究分担者 |
高谷 一成 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 作業環境研究グループ, 任期付研究員 (20804298)
植田 寛和 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 任期付研究員 (20705248)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | イオン移動度 / 星間分子 / 異性体 / 光異性化 / レーザープラズマ / エレクトロスプレー / FAC |
研究実績の概要 |
異性体分離した星間分子イオンを超高真空チャンバー内に生成・トラップして,光異性化プロセスを観測することを目的とし,イオン移動度スペクトロメトリー装置および深紫外光源のセットアップを行った。 イオン移動度スペクトロメトリー装置については、電子衝撃イオン源を用いてAr+、2-butanol+、propanol+などの試料イオン化を行い、Q-massによる質量分析とドリフトチューブへの導入を行った。真空チャンバーのイオン化領域に残留ガス分析計を取り付け、イオン源内のガス組成と引き出されたイオンの質量分析スペクトルを比較することにより、イオン源の運転パラメータの最適化を行った。C3H7O+イオンの異性体分離データについては分担者の原著論文がChe. Phys. Lett.誌に掲載された。また、より質量数の大きい分子を得るために、エレクトロスプレーイオン源の新規開発を行った。製作したイオン源を用いて、炭酸アンモニウム(水+メタノール溶媒)を試料としてテスト運転を行い、真空中のファラデーカップでnAオーダーのイオン電流の観測に成功した。 深紫外光源のセットアップについては、既存のレーザープラズマ装置に新たに真空のビームラインを敷設し、分光器(ARC社, VM-502)を接続した。銅原子からのプラズマ発光スペクトルを測定したところ目的とする100-200 nm領域の発光を得ることができた。また、FACコードを用いた発光スペクトルのシミュレーションを行い、輝線の同定を行った。
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