研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ロケット燃焼等の高温・高圧環境下における燃焼現象理解のためには非接触のレーザー計測技術の高度化が不可欠である.本研究では高圧下の燃焼計測にも適用可能と考えられるLITGS(Laser Induced Thermal Grating Spectroscopy)を応用し,トレーサ粒子を添加することなく流速を計測する方法を確立することを目的とする.本研究では,FFTによる信号解析手法,ヘテロダイン検出法によってレーザー光の周波数変調を検出する方法など,流速計測に向けた基盤技術を構築した.
燃焼工学
ロケット開発を加速するために,ロケットエンジン内で生じている極めて高温・高圧環境下における燃焼現象の理解は重要である.そのためには,火炎温度や流速などの計測技術の高度化が不可欠である.本研究によって,高圧燃焼にも利用可能と考えられるLITGS法を応用し,従来多くの非接触流速計測手法で用いられているトレーサ粒子を添加することなく,流速を計測するための基盤技術を構築することができた.これによりロケットエンジン内の燃焼の理解が進むことで,数値シミュレーションの高度化などが期待される.