研究課題/領域番号 |
18K18835
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
呉 景龍 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 教授 (30294648)
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研究分担者 |
高橋 智 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 准教授 (20236277)
金澤 右 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (20243511)
楊 家家 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 助教 (30601588)
呉 瓊 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 客員研究員 (40762935)
江島 義道 岡山大学, 自然科学研究科, 客員教授 (60026143)
于 英花 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 特別研究員(RPD) (60812039) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | 触覚認知 / 脳ネットワーク / 認知心理学 / 手触り感覚 / 形状・質感 |
研究実績の概要 |
医療福祉機器の製作や高質感製品の創出では、手触りだけで形状・質感を知覚できるロボットハンド技術が21世紀の高齢化社会と製品の高品質化に強く求められている。しかし、手による医療福祉行為や触覚品質の評価は医者・職人の経験や主観的手触り感覚の判断に頼っているのが現状で、形状・質感を知覚できるロボットハンド技術はまだ確立されていない。 本研究では,申請者らがこれまでに得た触覚認知脳機能に関する知見と応用成果を発展させて、手触り感覚脳内モデルを同定して形状・質感を知覚できるロボットハンドに適用するこを最終目的としている。 これまで下記の研究成果が得られた。まず、高精度触覚刺激装置と高解像度脳画像取得デバイスを研究開発した。それから、独自製作の高空間分解能と高精度の触覚実験装置を用いて認知心理学実験、EEG実験とfMRI実験による手触り感覚の脳機能マッピング実験を実施した。さらに、人間の手触り感覚の脳内モデルの同定を行い、必要な時に手触り感覚の脳機能マッピング追加実験を実施してモデル同定を行っている。最終的にロボットハンドに適用する。 これらの研究成果は雑誌論文13 件(Frontiers 3件, Attention, Perception & Psychophysics 2件, Hum Brain Mapping 1件, Brain and Behavior 1件, Perception 1件, i-perception 1件, International Journal of Psychophysiology 1件, Journal of Visualized Experiments 1件, Brain Structure and Function 1件, Journal of Cognitive Psychology 1件)に掲載され、学会発表8件を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度は予測できなかったコロナの影響で実験が予定通りできなくて、人間の手触り感覚の脳内モデルの同定を行い、手触り感覚脳内モデルを同定して形状・質感を知覚できるロボットハンドに適用する最終目的はまだ達成できなくて、一年延長させていただき、次年度に達成する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
手触りだけで形状・質感を知覚できるロボットハンド技術が21世紀の高齢化社会と製品の高品質化に強く求められている。しかし、手による医療福祉行為や触覚品質の評価は医者・職人の経験や主観的手触り感覚の判断に頼っているのが現状で、形状・質感を知覚できるロボットハンド技術はまだ確立されていない。本研究では,申請者らがこれまでに得た触覚認知脳機能に関する知見と応用成果を発展させて、手触り感覚脳内モデルを同定して形状・質感を知覚できるロボットハンドに適用するこを最終目的としている。 今後はこれまで研究開発した高精度触覚刺激装置と高解像度脳画像取得デバイスを用いて得られた認知心理学実験、EEG実験とfMRI実験による手触り感覚の脳機能マッピング実験結果に基づいて、人間の手触り感覚の脳内モデルの同定を行い、必要な時に手触り感覚の脳機能マッピング追加実験を実施してモデル同定を行っている。最終的に知覚できるロボットハンドに適用する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画はコロナの影響により、1年間の延長になり、残った経費は次年度に使用する。具体的に旅費、謝金、その他の費用として使う予定である。
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