研究実績の概要 |
2018年度は以下の研究を行った。 1. 提案手法の理論検討:提案手法では局発光とスクイーズド真空場を合波し、一方に遅延を与えた上で合成することで、特定の周波数におけるショット雑音を低減する。本手法を実現するための光学系および超低損失光学素子の選定を進めた。 2. OPA/SHGシミュレータ開発:スクイーズド真空場を発生するための光パラメトリック増幅(optical parametric amplification, OPA)およびOPAのポンプ光を発生するための第2高調波発生(second harmonic generation, SHG)の検討を行うため、パルス励起に対応したOPA/SHGのシミュレータを開発し、特にパルスのチャープや結晶中の群速度不整合などの影響を定量評価できる環境を整備した。 3. OPA/SHG結晶の選定:ピコ秒パルスから高いスクイージングレベルを有するスクイーズド真空場を発生するための結晶の選定を進めた。SHGをバルク周期分極反転結晶、OPAを導波路型周期分極反転結晶とすることとし、発注準備を進めた。 4. 低損失光学系の開発:顕微鏡への応用を狙うための、低損失光学系の開発を進めた。具体的には、アキシコンを用いてビームを整形することで、対物レンズの瞳をまんべんなく埋めるビームパターンが得られることをシミュレーションで見出すとともに、実験で実証した。本成果は英文誌に採択済である。
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