トランジスタや青色LEDに代表されるように、新しいデバイス素子の創出は科学技術の新展開を常に先導してきた。本研究は、光-誘電応答相関の基礎学理構築を通して、光によって誘電体の特性を自在にコントロールする、これまでに例の無い全く新しいデバイス素子の創製に取り組むものである。誘電体は、周波数フィルタやセンサなどへの応用を通して現代の電子デバイスに遍く応用されており、言うなれば「エレクトロニクス技術の米」とも言うべき物質系である。したがって、本研究で実現する誘電体の光制御は、従来のエレクトロニクスから次世代のフォトエレクトロニクスへの不連続な技術革新を先導すると期待される。
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