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2021 年度 実績報告書

価値観を含めた省エネルギー行動の心理モデル化のための理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18896
研究機関横浜国立大学

研究代表者

鳴海 大典  横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (80314368)

研究分担者 大塚 彩美  早稲田大学, 社会科学総合学術院, 講師(任期付) (80830603)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2022-03-31
キーワード省エネルギー / 価値観 / 心理モデル / 理論研究 / きっかけ
研究実績の概要

2021年度には、コロナ感染症の影響が長引く中、当初予定したワークショップの実施は断念し、2020年度に実施した価値観分類と省エネ行動のきっかけに関する量的調査結果や、2020年秋の政府によるカーボンニュートラル宣言を受けて、今後の脱炭素社会構築に向け、再生可能エネルギーや地域資源を活用したエネルギーの利用に対する意向を調査することにした。2021年3月に政令指定都市の居住者、2021年9月には政令指定都市および首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)以外の居住者を対象として、新電力への切り替えに対する意向調査を行った。それぞれスクリーニング調査で個人属性や切り替え検討有無、切り替え検討先の電力会社名等を収集した後、その中から新電力への切り替えや検討状況によって対象者を選定し,本調査を行った。対象者の年齢は30代から60代で、本調査のサンプル数はそれぞれ224および303であった。調査の制約上、価値観項目は10項目の短縮版として調査した。結果として、首都圏、地方版ともに節約や信頼性が切り替え要因に挙がり、価値観について差は見られなかった。一方で、地方版では「応援」、「地域貢献」で変更した人が都市部よりも多い傾向が見られ、消費行動において「地元産」を意識する人のほうが切り替えるという傾向もあり、地域愛着との関係も予想される結果となった。逆に「検討も切り替えもしたことがない」人は、環境や地域にあまり興味がないことも検討も切り替えもしない理由として挙げられるのではないかと考えられた。続いて行った個別インタビューからは、地方居住者にとって「地産地消」は特に意識するものではないことが示されたが、今後の脱炭素社会構築ではあえてここを訴えていく必要もあるのではないかと思われる。地域愛着や地産地消に対する考えや意識に対する価値観との関係を3ヵ年の調査結果と合わせて総合的に検討し、発表していく。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 日本版シュタットベルケの在り方に関する研究その4:新電力会社への切替意向に関するインタビュー調査2022

    • 著者名/発表者名
      大塚彩美、深澤栞、鳴海大典
    • 雑誌名

      エネルギー・資源学会研究発表会講演論文集

      巻: 40 ページ: -

  • [雑誌論文] 日本版シュタットベルケの在り方に関する研究 その3:ロジスティック回帰分析による新電力会社への切替要因分析2022

    • 著者名/発表者名
      深澤栞、土屋依子、大塚彩美、鳴海大典
    • 雑誌名

      日本建築学会関東支部研究発表会研究報告

      巻: 92 ページ: -

  • [雑誌論文] 住まい方とエネルギー 人々の価値観と住まい方から考える低炭素社会への示唆2021

    • 著者名/発表者名
      大塚彩美、鳴海大典
    • 雑誌名

      ヒートアイランド学会学会誌

      巻: 16 ページ: 16-21

  • [雑誌論文] 日本版シュタットベルケの在り方に関する研究 -その2 新電力会社への切替意向に関するアンケート調査-2021

    • 著者名/発表者名
      深澤栞、大塚彩美、土屋依子、鳴海大典
    • 雑誌名

      エネルギーシステム・経済・環境コンファレンス講演論文集

      巻: 38 ページ: -

  • [雑誌論文] 省エネルギー行動のきっかけが意識及び行動に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      大塚彩美、鳴海大典
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: D-1 ページ: -

  • [雑誌論文] 省エネルギー行動のきっかけと意識および行動の変化 -意識と行動の乖離を埋めるきっかけとは-2021

    • 著者名/発表者名
      大塚彩美、鳴海大典
    • 雑誌名

      BECC JAPAN 2021

      巻: - ページ: -

  • [学会発表] 日本版シュタットベルケの在り方に関する研究その4:新電力会社への切替意向に関するインタビュー調査2022

    • 著者名/発表者名
      大塚彩美
    • 学会等名
      エネルギー・資源学会研究発表会
  • [学会発表] 日本版シュタットベルケの在り方に関する研究 その3:ロジスティック回帰分析による新電力会社への切替要因分析2022

    • 著者名/発表者名
      深澤栞
    • 学会等名
      日本建築学会関東支部研究発表会
  • [学会発表] 日本版シュタットベルケの在り方に関する研究 -その2 新電力会社への切替意向に関するアンケート調査-2022

    • 著者名/発表者名
      深澤栞
    • 学会等名
      エネルギーシステム・経済・環境コンファレンス
  • [学会発表] 省エネルギー行動のきっかけが意識及び行動に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      大塚彩美
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] 省エネルギー行動のきっかけと意識および行動の変化 -意識と行動の乖離を埋めるきっかけとは-2021

    • 著者名/発表者名
      大塚彩美
    • 学会等名
      BECC JAPAN 2021

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公開日: 2022-12-28  

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