金属基複合系材料に対する散乱トモグラフィーを定量評価手法として提示するとともに、異方性を含む試料に拡張し、その測定効率化に関する検討をおこなった。第一段階としての定量性確立に関しては均一な時効硬化性材料の析出組織評価法として確立している小角散乱絶対評価と同レベルでの定量性をもった散乱トモグラフィー像を多層試料や組成傾斜界面に対して得た(現在投稿準備中)。異方性をもつ試料(テンソル化)については実験については効率の基準となる直接法での試験はおこなえたものの、手法の大幅な変更による実験については後半時期がCOVID19による放射光施設での実験キャンセルや延期にともない、計算上の検討にとどまった。
|