100 nm 程度の網目構造をもつアクチン細胞膜骨格の機械的特性 (バネ弾性) を、高速1蛍光分子追跡で検出した構造揺らぎをもとに定量する方法を確立し、超解像マッピングして形状的特性との相関を得た。超解像画像の取得を高速化し、網目構造の形態変化の影響が小さいように5秒程度に短縮した。見積もられたアクチン膜骨格のバネ定数は主に 1-10 pN/μm の範囲に分布していることが分かった。この観察を1分おきに10回程度にわたって繰り返すことにより、細胞運動にともなうアクチン膜骨格の微細構造とその張力発生の動的時間変化を刻々と追うことが可能になった。
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