本研究は、グラフェンナノリボン(GNR)等に代表される二次元炭素材料に対して、新たな次元性の導入、すなわち三次元GNR(3D-GNR)と呼べる新たな炭素材料の創出を行い、その効率的合成法の確立と機能開拓に挑戦することを目的とした。実際に、新たなモノマーユニットととしてヘキサブロモトリナフト[3.3.3]プロペランを選択し、金属基板上で重合させて3D-GNRを効率よく得る条件を見出すことができた。さらに得られた3D-GNRから臭素原子を任意の位置で取り除くことにも成功し、C60分子を結合させることもできた。
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