リン脂質非対称膜リポソームを形成するジェット水流法は、平面リン脂質非対称膜をマイクロデバイス内に形成し、この平面膜にジェット水流を印加することで、リン脂質非対称膜リポソームが形成される。しかし、平面膜を形成しにくいリン脂質も存在する。そこで、マイクロデバイス内で平面膜を形成し、ナノサイズリポソームを平面膜に融合することで、リン脂質非対称膜リポソームの形成を目指した。ナノサイズリポソームやリン脂質平面膜のリン脂質の電荷や、ナノサイズリポソームのサイズ、ナノサイズリポソームとリン脂質平面膜の融合時間を変化させ、リン脂質平面膜へのナノサイズリポソームの融合について検討した。この手法を用いることで、細胞サイズのリン脂質非対称膜リポソームが形成可能であることも分かった。学会発表に関しては、招待講演や一般講演を勢力的におこなった。
|