研究課題/領域番号 |
18K19158
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 藤女子大学 (2019) 北海道大学 (2018) |
研究代表者 |
原 博 藤女子大学, 人間生活学部, 教授 (70198894)
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研究分担者 |
比良 徹 北海道大学, 農学研究院, 講師 (10396301)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 食後栄養素吸収 / 食後消化管ホルモン分泌 / 門脈 / 回腸部腸間膜静脈 |
研究成果の概要 |
本申請課題は、食事摂取後の消化管ホルモンの分泌応答や、栄養素あるいは食品成分の吸収が、消化管のどの部位で、どのような経時的変化を示すのかを明らかにすることを目的としている。そのための、下部消化管(回腸部)の腸間膜静脈からの経時的採血を可能とするカニュレーション手技の確立を初期段階の目標とした。 実験動物(ラット)の門脈または回腸部腸間膜静脈にカテーテルを留置して、経時的血液採取を可能とした。糖質含量、タンパク質含量の異なる食事を経口投与すると、採血部位によって血糖値、消化管ホルモン濃度の変動が異なることが観察され、この手法により消化管部位別の変動を解析できることが示された。
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自由記述の分野 |
食品栄養学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請課題は、「覚醒状態での消化管の異なる部位からの経時採血を可能とする手技」を確立することを目的の一つとしている。 この試験手技の確立は、様々な条件下(異なる食事組成、肥満や各種病態など)での部位別の消化管ホルモン分泌応答の評価に加え、栄養素や各種食品成分、腸内代謝物の吸収を部位別、経時的に評価する試験にも容易に転用可能な点において、高い発展性を伴う。さらに門脈や末梢血では見られなかった消化管局所の現象を捉えることで、これまでの知識を覆し得る学術的意義を有する。
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