研究課題
・難吸収性ポリフェノール反復投与のLC-NA神経賦活化を介したストレス・認知機能に対する作用プロシアニジン類の一種であるcinntamtannin A2(A2;エピカテキン四量体) 100μg/kgをマウスに10日間反復経口投与し、同時にbromodeoxyuridine(BrdU)50μg/kgを腹腔内に投与し、11日目に断頭採血および解剖をを行った。全脳を用い、O.C.T. compoundに包埋、急速凍結した後、クリオスタットを用いて8μmのcoronal切片を作成した。切片は抗BrdU抗体を用いて免疫染色した後、顕微鏡観察に供した。BrdU陽性細胞を観察したところ、対照群に比較してA2群において、海馬・歯状回における有意な陽性細胞数の増加が認められた。また同様に処置したマウスに対して、10日目にオープンフィールド試験を、11日目に新奇物体試験を、また12日目に位置認識試験を実施した。オープンフィールド試験においては、対照群に比較して、A2投与群でフィールドの中心部分への滞在時間の延長傾向が認められた。また位置認識試験においては、対象群に比較してA2群で探索時間の有意な増加が認められた。以上のことから、プロシアニジン摂取により、海馬の神経再生が亢進し、不安が軽減され、認知機能が向上する可能性が示唆された。これらの結果を2020年度農芸化学会関東部会にて発表し、また現在論文投稿中である。
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