難吸収性ポリフェノールであるBタイププロシアニジン混合物投与直後のマウスから抜脳し、ノルアドレナリン合成酵素であるTHおよびDBH、またノルアドレナリントランスポーターであるVMAT2のmRNA発現をISH法を用いて観察したところ、顕著な発現の増加が認められたが、この変化は投与15分後には消失した。また難吸収性ポリフェノールであるカテキン四量体を10日間反復摂取させたマウスを位置認識試験に供したところ、カテキン四量体投与群では移動させた物体への探索時間の延長が認められた。以上の結果から、難吸収性ポリフェノールの摂取刺激は青斑核を活性化させ、認知機能の向上作用を示すことがわかった。
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