陸源有機物に含まれている化合物を基質として培養した場合に微生物により生産される物質が、高温貧栄養という深部地下環境における生き残り戦略に関係していると想定し、この物質の同定および測定法の開発を行うことを目的とした。本研究では、嫌気リアクターを用いた微生物株の大量培養行い、細胞外多糖および糖脂質の分析を行った。さらにフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)、核磁気共鳴分光法(NMR)を用いて測定を行った。さらに他の手法を用いて分析を進めた結果、粘性成分を構成する各種成分の同定に成功した。この微生物株が細胞外にこれらの成分を分泌していることは初めての発見であった。
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