植物ミトコンドリアゲノムには、植物ゲノム全体のうち1%以下しか情報をコードしていないが、生育に必須の細胞呼吸や、農業上多用されているF1育種に必要な細胞質雄性不稔の原因遺伝子などがコードされており、その人為改変は待望されてきた。申請者らはこれを安定改変/ゲノム編集する方法を世界に先駆けて成功させており、現在学術的に注目を集めている。元々イネとナタネで成功させていた方法だが、植物モデルのシロイヌナズナで、高効率に成功させる技術を開発展開させたところから、今後さらに未解明事項の多い植物ミトコンドリアやエネルギー生産/農業生産向上に直結する細胞質雄性不稔性の理解と改変応用につながる研究を加速させる。
|