研究課題/領域番号 |
18K19245
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
水谷 孝一 筑波大学, システム情報系, 教授 (50241790)
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研究分担者 |
海老原 格 筑波大学, システム情報系, 准教授 (80581602)
久保田 健嗣 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業研究センター, 上級研究員 (80414796)
石井 雅久 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, ユニット長 (10343766)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | コナジラミ / バイオタイプ / 発生音 / 音響 / 識別法 / 植物保護 / クラウド / プラットホーム |
研究実績の概要 |
当初の最終年度であった令和2(2020)年度は、圃場実証実験を行い、研究の総仕上げをする計画であったが、概ね計画通りに、圃場実証実験に必要なコナジラミ類のリアルタイム検知・識別が可能なシステムの構築を行った。その結果、佐藤ら「園芸施設内におけるタバココナジラミ類の微小発生音の収録」が掲載済み、佐藤ら「深層学習によるコナジラミ類の微小発生音を用いた種およびバイオタイプ判別」及び西島ら「コナジラミ類の交信音を用いる音響放射による交尾行動の抑制」が掲載予定としての研究成果が得られ、当初の研究の目的をある程度達成することができた。但し、COVID 19の影響で、複数研究者が一堂に会しての研究活動の制限をはじめ、圃場への出入制限など十分な研究活動ができなかった。その結果、圃場における十分な検討ができなかったため、研究期間の令和3(2021)年度までの1年間の延長を申請し、承認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、最終年度である令和2(2020)年度は、圃場における実証実験のためのコナジラミ類のリアルタイム検知・識別可能なシステムの構築を完了し、3編の雑誌論文を介してその成果を公開することができた。しかしながら、COVID19のために実証実験の実施回数が十分でなかったらめ、令和3(2021)年度まで研究期間を延長しているが、研究成果は着実に出ており、研究の進捗状況が「やや遅れている」とまでではないので、「おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
前年度までに概成している「コナジラミ類のリアルタイム検知・識別可能なシステム」を、令和3(2021)年度は、圃場において実証実験を繰り返す事で、ハードウエア、ソフトウエアのチューニングを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19の影響で、当初の最終年度であった令和2(2020)年度中に実施予定であった圃場実証実験のための入場制限があり、これに伴う実験費用の執行ができず、次年度使用額が生じてしまった。令和3(2021)年度も、COVID19の影響が継続しているが、可能な限り圃場での実験を行い、ハードウエアとソフトウエアのチューニングを行うための資器材の購入等に使用する予定である。
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