今後の研究の推進方策 |
平成30年度の結果をもとに、次年度は、異なる記憶T細胞サブセットにおけるニューロトリプシンの発現、ニューロトリプシンが記憶T細胞の二次免疫応答に与える影響とメカニズムを検討する。
1)OT-I抗原受容体発現T細胞および卵白アルブミン発現リステリア菌を用いて、マウス生体内で記憶T細胞を分化させる。KLRG1, CD127, CD62L, CD43, CD27といった表面マーカーをもとに記憶T細胞をいくつかのサブセットに分けて分離し、定量的PCRによる遺伝子発現解析を行う。
2)正常OT-I T細胞およびニューロトリプシン欠損OT-I T細胞をレシピエントマウスに養子移入後、卵白アルブミン発現リステリア菌を感染させて、記憶T細胞を分化させる。記憶T細胞を分離した後、別のレシピエントマウスに移入して、再感染に対する増殖応答、再感染後の菌体数の変化(生体防御能)、二次記憶T細胞の分化を検討する。また、分離した記憶T細胞を卵白アルブミン発現リンパ腫細胞と培養し、細胞障害活性を解析する。
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