研究課題/領域番号 |
18K19271
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
田代 康介 九州大学, 農学研究院, 准教授 (00192170)
豊後 貴嗣 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (40325361)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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キーワード | ニワトリ / 耐暑性 / ロイシン / シトルリン / ストレス軽減 |
研究成果の概要 |
本課題では、ロイシンとシトルリンによるニワトリの暑熱斃死軽減効果について以下のことを明らかとした。(1)有精卵へのロイシンにより孵化後のニワトリは耐暑性が向上し、体重増加も改善する。(2)シトルリンを多量に含むプロバイオティクスや農副産物のスイカ皮ジュースは、ニワトリにおいて体温効果作用を示す。(3)ロイシン処理は幼齢期の脂質代謝を改変する。(4)ロイシン処理は、暑熱下ヒナの中枢GABA濃度を高く維持する。(5)シトルリン処理はアミノ酸代謝のみならず代謝関連ホルモンの分泌にも影響する。
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自由記述の分野 |
家畜生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
深刻化する地球温暖化によって食料生産は危機に直面している。本調査結果は、ニワトリの耐暑性向上によって持続可能な食糧生産の実現に寄与するものと考えられる。調査対象のアミノ酸は、身近なものであることから、環境・人体への悪影響なく、シトルリンのように農副産物に多く含有するものを利用することで循環型の持続可能な食料生産につながるものと考えられる。また、これらアミノ酸による暑熱ストレス軽減効果の他家畜への利用、さらにはヒトへの適用なども含めてその端緒となりうるものである。
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