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2022 年度 研究成果報告書

乳がん自然発症モデル動物ツパイの樹立と制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19277
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

小原 道法  公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 特任研究員 (10250218)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2023-03-31
キーワードツパイ / 乳がん / 遺伝性
研究成果の概要

乳がんは我が国でも発生数が多く、その制御が急務となっている。ツパイは小型哺乳動物で人に近い遺伝情報を持っている。ツパイの乳腺腫瘍は、ヒトの乳頭腺がんに近い構造を持つため、乳がん発症の優れたモデルとなる事が期待された。ツパイを用いて自然発症乳腺腫瘍の病理組織学的検索を行い、その結果乳腺腫瘍は乳腺管状乳頭状がんが多く観察され、腫瘍の形態および病理はヒトの乳頭腺がんに非常に近い事が明らかとなった。また細胞診の結果、上皮系悪性腫瘍である事が確認された。

自由記述の分野

感染免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ツパイはツパイ目ツパイ科に属す、体重が約150グラムの小型哺乳動物で、近年まで原猿類に分類されていた。また、ツパイは人に近い遺伝情報を持っており、ヒトとチンパンジーにしか感染しないB型肝炎ウイルスの感染受容体がツパイの肝細胞から同定されている。ツパイの乳腺の生理学的特徴と発育などはヒトに類似している。平均発生月齢は2年3ヶ月で、一番早くは10ヶ月齢に見られた。このことから、ツパイの自然発症乳腺腫瘍は遺伝性のものが多く、若年性のものもあることが示された。本研究から得られたこれらの新たな知見を元に、早期診断、予防、治療法開発に資する可能性が示された。

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公開日: 2024-01-30  

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