研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNAの多様な化学修飾によるRNAエピジェネティクスの全体像はその大部分が未解明であるものの、近年アデノシンのRNAメチル化酵素複合体としてMETTL3, METTL14, WTAPタンパク質群が見いだされ、またRNA脱メチル化酵素としてALKBH5が同定された。これらの遺伝子群のノックアウトマウスの表現型解析により、癌、糖尿病、肥満、生殖不全やアルコール依存症といった疾患との関連が示唆されている。しかしながら原因となる標的メチル化RNAの直接的な解析手法が少ない。本研究で開発されたRNAメチル化編集法によりm6A修飾の新たな解析法の提示が可能であると考える。
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