脳や心臓の機能をはじめとした私たちの生体機能は電気信号によって生み出されている。その電気信号を生み出すのが、電位依存性チャネルという膜機能分子であることはよく知られている。生体の電気信号を操り人体の機能を操作する試みは現在盛んにおこなわれている。電位依存性チャネルの電位センサーの構造と動作機構に基づき、新規の光駆動性イオンチャネルおよび光駆動性膜機能蛋白質を創製することを試みた。高速で光異性化を起こすアゾベンゼンを利用して、イオンチャネルの電位センサーヘリックスを動かし、光によるイオンチャネル活性の制御や電位センサーに付加した酵素などの機能分子の制御を行った。
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