本研究の目的は、細胞外小胞として知られるエクソソーム表面に時期・部位特異的に特異的な表面タンパクを挿入し、その表面タンパクを精製することでエ クソソームを分泌した細胞を特定することである。内在性の CD9 をゲノム編集により欠損させたマウスの作製に成功し、さらに、ヒト CD9 に EGFP の融合させ た CD9-EGFP を時期および部位特異的に発現する系の構築に成功し、この系を導入したES細胞を利用してトランスジェニックマウスのキメラマウス作製まで行なったが、全てのキメラマウスで精子形成不全が起こり、不妊であることがわかった。CD9-EGFPの発現漏れが精子形成に影響した可能性がある。
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