現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ウズラの性決定時期を特定するために、7種類の性分化関連遺伝子 (DMRT1, SOX9, AMH, HEMGN, FOXL2, CYP19A1, NR5A1) の発現様式を、5つの発生ステージ (HH27, 29, 31, 34, 38) における雌雄の生殖腺を用いて、RT-PCRおよび生殖腺切片を用いたin situ ハイブリダイゼーションを行った。その結果、各遺伝子の発現様式を確認するとともに、性決定時期はHH26以前であることを推定した。この結果をもとに、性決定直後のHH26-28胚と、性分化が進行したHH30-32胚の生殖腺を雌雄ごとにサンプリングし、RNAを抽出してHi-seq3000によりRNA-seq解析を行った。得られた転写産物のうち、ZW型のメスのみで発現しており、さらに性決定直後のHH-26-28胚に転写量が多いものを、情報解析により選定した。その結果、74種類の転写産物を得た。このうち、タンパク質をコードした遺伝子を24種類、ncRNAを8種類確認した。さらに、このうち少なくとも4種類のncRNA配列はW染色体上に存在することを確認した。
|