研究課題/領域番号 |
18K19343
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
坂本 亘 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (20222002)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 形質評価 / QTL / ソルガム / 葉の老化 / 遺伝育種 |
研究成果の概要 |
本研究では、大型の作物ソルガムが持つ、早枯れ性とステイグリーン性を決定する因子を量的形質遺伝子(QTL)として同定し、野外環境における葉のライフスパンと環境応答の新たな相互作用を解明する。日本在来ソルガムである「たかきび」の多くが「早枯れ」の特性を持つことに着目し、従来のステイグリーン型グレインソルガムBTx623との交雑後代である組換自殖系統を育成し、これらの遺伝解析でQTLを遺伝子レベルで同定することを試みた。 2017-2018年に屋外で栽培した目視のステイグリーン計測の結果から1つのQTLが検出され、この領域でBTx623のみに存在する候補遺伝子を特定することができた。
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自由記述の分野 |
植物生理学・遺伝学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
秋になるとポプラの葉は落葉し、水田は一斉に黄金色となり実りの季節を迎える。「葉が枯れる」という現象は我々に最も身近な風景である一方、植物が自然環境に適応するための重要な生存戦略を具現している。植物にとって、葉がシンクとなり光合成を続けて栄養生長を続けるか、ソースとなって養分を提供して枯れていくかは、生存や繁栄を決定するトレードオフであり、この「葉の老化」制御を遺伝素因として明らかにすることは、バイオマスなど植物の利活用、あるいは資源保全などへ貢献する研究基盤となる。
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