高度高齢化社会を向かえている我が国において、高齢者の健康維持・増進は、社会的関心事である。これまで加齢免疫学研究は、感染症・ガンについては行われてきたものの、加齢発症アレルギーに関しては、十分な研究がなされてこなかった。本研究では、加齢マウス等を用いた研究から、アレルギー反応を担うマスト細胞が、加齢によって恒常的に活性化されており、加齢によるアレルゲン非依存的なマスト細胞活性化機構の存在が示唆された。またアレルギー疾患モデル動物を用いた解析から、アレルギー疾患の種類によって異なる病態を示すことが明らかになった。
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