研究課題
挑戦的研究(萌芽)
現在、“免疫の力でがんを治す”、所謂、がん免疫療法の台頭も相俟って、ワクチンでがんの治療を試みるがんワクチンが注目されている。本研究では、樹状細胞選択的に結合し、抗がん免疫を強く誘導可能な機能性ペプチドを用い、経肺投与によるがんワクチンの開発に資する基盤研究を推進した。目標に達する成果は得られなかったものも、本研究で得られた成果を基盤として研究を継続することで、新たなワクチン技術を構築可能になるものと期待している。
医療薬学
インフルエンザに対する経鼻ワクチンは海外で既に使用されており、粘膜ワクチンによる感染症ワクチンの開発は世界規模で進められている。しかし、経肺ワクチンにより粘膜面のがんを効率的に治療しようとする発想はこれまで盲点であり、本研究を継続することで、新たな治療戦略に向けた基礎治験が得られるものと期待される。