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2019 年度 研究成果報告書

T細胞の抗原認識様式のパラダイムシフト樹立を目指した研究およびその展開

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19441
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関富山大学

研究代表者

岸 裕幸  富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60186210)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
キーワードT細胞受容体 / 抗原認識 / シス相互作用
研究成果の概要

ウイルス感染細胞や、病原性微生物を貪食したマクロファージなどは、ウイルスや細菌のタンパク質を細胞内でペプチドに分解し、細胞の主要組織適合抗原(MHC)分子に結合した形で細胞表面に提示する。T細胞は、T細胞受容体(TCR)を用いて、標的細胞上のMHC分子/ペプチド複合体を認識し、ウイルスや細菌を排除する。このようにTCRは異なる細胞表面上MHC分子/ペプチド複合体と相互作用する。本研究では、T細胞内で発現した抗原分子由来ペプチドがT細胞上のMHC分子に提示され、同じ細胞表面のTCRと相互作用し、そのT細胞が活性化することを示した。また、その応用法につき検討した。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来、T細胞は、TCRを用いて、標的細胞上のMHC分子/ペプチド複合体を認識することが知られていた(trans相互作用)。本研究により、T細胞上のTCRが自分自身のMHC分子/ペプチド複合体とcisの相互作用をすることで活性化しうることが示されたことで、今後、T細胞の活性化を考える際に、transの相互作用に加えてcisの相互作用の可能性も同時に考える必要がある。また、cisの相互作用を用いた抗原同定法や抗原特異的T細胞の同定法によりT細胞の解析がより進展すると期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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