研究成果の概要 |
癌の進展・退縮および転移には、癌組織内の種々の細胞により構成される癌微小環境や免疫環境の変化が深く関与する。本申請研究は、癌の進展・退縮および転移に伴い変化する癌組織の生体反応の解明を目的とし、その実態を明らかにすることで、癌を拒絶へと導く革新的な治療法を開発することを最終目標とする。本申請研究により、1) 転移臓器の肺で産生されるIL-23は、IFN-γを産生するNK細胞の誘導を阻害することで肺転移を増強していること 2)癌組織内では癌細胞を傷害するCD8T細胞に活性を阻害するPD-1,TIGIT,CD96が発現し、これらを戦略的に抑制する治療が有効な抗腫瘍免疫療法となることを明らかにした。
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