社会不安にかかわる神経回路の同定を目指して、化学遺伝学による経路選択的な神経活動操作の基盤技術の確立と同時に、社会不安障害にかかわる遺伝子の解析、生体内分子間のインタラクトーム解析を行った。全般性不安障害と社会不安障害のインタラクトームは、線条体とマトリックスという異なる線条体コンパートメントのインタラクトームと排他的かつ統計的に有意なオーバーラップを示した。線条体とマトリックスと呼ばれる2つの線条体コンパートメントを調べ、全般性不安障害と社会不安障害のインタラクトームは、それぞれストリオソームとマトリックスのインタラクトームと統計的に有意なオーバーラップを示すことがわかった。
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