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2020 年度 研究成果報告書

小児先天異常症における代謝システム制御機構とがん細胞代謝とのクロストーク

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19504
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

青木 洋子  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80332500)

研究分担者 松原 洋一  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 所長室, 研究所長 (00209602)
新堀 哲也  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40436134)
井上 晋一  東北大学, 医学系研究科, 助教 (70622091)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード先天異常症 / 代謝 / がん原遺伝子
研究成果の概要

Costello症候群はRASopathiesに属する先天性疾患である。私達はそのモデルマウスを作製し、高脂肪食投与では太りにく、肝臓で小滴性脂肪肝を呈しベータ酸化異常が示すことを報告した。本研究では解糖系、糖新生、脂質代謝、核酸、アミノ酸代謝について網羅的に解析した結果、変異マウスでは前回同様に血糖値が低下するとともにβ酸化関連遺伝子の発現減少が認められた。加えて解糖系の亢進、コレステロール合成の亢進、血糖値調節に働くホルモンであるグルカゴン上昇、グルカゴンが高いにも関わらず糖新生が低下していることが明らかになった。しかし、これらの遺伝子の発現変動は絶食下では観察されないことが示された。

自由記述の分野

先天性疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、HRASの活性化変異を発現するマウス個体における代謝性変化をみることで、がん細胞の代謝のin vivoモデルになるのではないかという発想から生まれた。HRAS活性化変異を有するマウスの網羅的な代謝パスウェイの解析を行うことで、コステロ症候群の患者さんでの成長障害や低血糖などのメカニズム解明に役だつ可能性がある。さらに研究を進めることでがん細胞における代謝や、がんの進展における代謝的変化などを俯瞰することが可能と考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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