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2020 年度 研究成果報告書

22q11.2欠失を起点とするiPS細胞を用いた統合失調症の脳・心臓病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19511
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

尾崎 紀夫  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40281480)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード22q11.2欠失 / iPS細胞 / 統合失調症 / 脳病態 / 心臓病態
研究成果の概要

統合失調症の臨床には、①脳病態が不明で難治症例が多い、②心疾患の合併や抗精神病薬の心循環器系副作用による死亡率の高さ、という課題が存在する。本研究では、統合失調症の最大発症リスクである22q11.2欠失症候群患者iPS細胞由来心筋細胞及び神経細胞を用い、心臓及び脳病態を明らかにすることを企図した。その結果、脳病態の一因として小胞体ストレスに対する脆弱性の関与を明らかにした。また、心臓モデルとして心筋細胞への分化誘導および、その電気生理解析法を確立した。しかし、分化誘導キット製造中止により研究の中断を余儀なくされ、本研究期間内に詳細な解析を行うことはできなかった。

自由記述の分野

精神医学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症の臨床課題の解決には心臓及び脳双方の病態とその関連性についての理解が不可欠である。本研究では22q11.2欠失症候群患者からiPS細胞を樹立し、心筋細胞及び神経細胞を作製した。これらは統合失調症患者の心臓と脳双方の病態を反映するモデルとして有用と考えられ、今後の詳細な解析により病態解明への一歩となることが期待される。さらに、神経細胞を用いた解析では統合失調症患者の脳病態の一つとして小胞体ストレスに対する脆弱性の関与を明らかにしており、病態に基づく治療薬や将来的な発症予防法の開発に繋がることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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