2型糖尿病は、インスリンと一体化した挙動をとる膵臓ホルモンであるIAPP(アミリン) オリゴマーによりβ細胞変性・細胞死が引き起こされることに起因するコンフォメーション病でアルツハイマー病と共通の発症基盤を有していると考えられる。本研究ではこの立体構造依存的Aβオリゴマー特異的抗体(72D9-6H4)による、2型糖尿病アミリンオリゴマー仮説を検証した。72D9-6H4抗体はAβオリゴマーを認識し、両オリゴマーによる培養膵島β細胞変性を抑制することから、コンフォメーション病に共通した治療法開発に光明が見えた。今後、前臨床試験でのこうした新規治療法の整合性確立が求められる。
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