研究課題/領域番号 |
18K19532
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 伸一 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (20215792)
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研究分担者 |
吉崎 歩 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40530415)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 皮膚筋炎 / モデル動物 / MD5 / 自己免疫疾患 |
研究成果の概要 |
本研究ではMDA5欠損マウスに完全Freundアジュバントを用いてMDA5全長ペプチドに対する免疫反応を惹起し、B細胞などの免疫細胞を野生型マウスに養子移入することによって抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎モデルマウスを作成し、病理組織学的、血清学的、細胞生物学的に病態を解析する。MDA5は自己抗原であるため、トレランスが誘導されていることが予測され、MDA5に対する免疫応答を惹起出来ない可能性がある。従って、MDA5で免疫したMDA5欠損マウスより得た脾臓細胞を野生型マウスへT細胞、B細胞の分画に分けて移入し、病態形成を誘導出来るかを検討する。この実験により、病態形成に重要な細胞の同定も可能となる。
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自由記述の分野 |
膠原病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の研究は十分に行われていない。オーファン疾患である皮膚筋炎において、その亜型と捉えられる本疾患は患者数がごく少数に限られており、検討に足るまとまった症例数が得られないからである。また、抗MDA5抗体が病勢と相関することが知られているにも関わらず、抗MDA5抗体の病原性についても不明な点が多い。MDA5は細胞質内蛋白であり、通常抗体は細胞内には侵入しないため、抗MDA5抗体がどの蛋白をターゲットとして病原性を発揮しているかは、ブラックボックスである。本研究で挑戦したモデル動物の開発は、本疾患の解析に役立ち、病因と病態の解明への道を拓く点で意義深い。
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