肝がんは年間約3万人が死亡する難治性がんである。HNF-4αは脂質や糖代謝、薬物代謝など肝細胞機能を制御するのみならず、細胞周期を制御するがん抑制遺伝子である。本研究では、分子標的薬や脂質がHNF4Aの遺伝子発現や活性化に与える影響について検討を行った。レゴラフェニブとHDAC阻害剤は細胞増殖を抑制しながらHNF4A遺伝子発現を活性化することが明らかになった。また、polyprenoic acidがHNF4Aを活性化させること、lauric acidがpolyprenoic acidに相加的にHNF-4αを活性化させる作用があることを見出した。
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