ヒトES細胞由来心筋細胞の活動電位をパッチクランプ法で測定したところ、心筋細胞は約10%のペースメーカー様細胞と約90%の心室筋様細胞から構成されていることが判明した。この心筋細胞をラット心臓に移植したところ、ペースメーカー様細胞比率は時間経過とともに有意に低下した。これらの結果から、移植後不整脈は移植後に短期的に生着したペースメーカー細胞が原因であることが強く示唆された。 次に、バイオペースメーカーの開発を目指して、ペースメーカーチャネルHCN4遺伝子下流に蛍光蛋白・抗生剤耐性遺伝子を導入し、純度の高いペースメーカー細胞の抽出に成功した。
|