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2019 年度 研究成果報告書

成体哺乳類心臓に内在する2倍体心筋細胞の特性と生物学的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19545
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

藤尾 慈  大阪大学, 薬学研究科, 教授 (20359839)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
キーワード心筋細胞
研究成果の概要

心臓は、心筋細胞、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、線維芽細胞など多様な細胞から成っているが、心筋細胞も決して均一ではない。哺乳類の心筋細胞は、生直後はほとんどが2倍体細胞であるが、その後急速に4倍体細胞が増加する。2倍体細胞を多く含む心臓は成体(Adult)においても修復再生能が高いという報告があるが、これまで両者を分子生物学的に比較した研究はない。本研究では、1細胞解析を用いて、マウス成体心筋細胞の性質を解析した。その結果、2倍体細胞と4倍体細胞とを遺伝子発現プロフィールに基づいて明確に区別することはできないが、前者のほうが幼若な性質を有していることが明らかになった。

自由記述の分野

循環薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会の高齢化と食生活の過栄養化に伴い、循環器疾患が増加し、その結果、心不全患者も増加している。心不全は、心臓の機能が低下し、息切れや浮腫が生じる予後不良の病態である。心臓の筋肉は、骨格筋と異なり修復再生能が低いため、循環器疾患により傷害を受けても回復しないことが、心不全の原因であると考えられている。本研究の成果は、成体の心筋細胞の中にも幼若な細胞集団が含まれていることを示すものであり、特に、そのような幼若な細胞集団を標的として介入を加えることによる、新たな心不全治療が開発される可能性があることを示唆する。

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公開日: 2021-02-19  

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