研究課題/領域番号 |
18K19586
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
馬場 秀夫 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (20240905)
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研究分担者 |
馬場 祥史 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (20599708)
石本 崇胤 熊本大学, 病院, 特任准教授 (00594889)
美馬 浩介 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (00546559)
原田 和人 熊本大学, 病院, 特任助教 (70608869)
今村 裕 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (70583045)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | Microbiome / 栄養状態 / 食道癌 / 胃癌 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、消化器癌切除・再建術後のmicrobiomeの変化を網羅的に解析し、体重減少に影響を及ぼすmicrobiomeを同定することである。食道癌・胃癌に対して切除・再建術を行う患者50例の手術前及び後の糞便からDNAを抽出し、16S rRNAシークエンスによりmicrobiomeの変化を網羅的に評価する。施設倫理委員会の審査を経て、サンプル収集を行った。順次16S rRNAシーケンスに提出しており、海外共同研究者であるBrigham and Women’s hospitalのDr. Shuji Oginoと連携をとりながら解析を行っている。 また、栄養状態を評価するために、Prognostic Nutritional Index: PNIのデータベースを構築しており、そのデータベースを用いて、術前の栄養状態と腫瘍免疫の関連を明らかにした。全身栄養状態(PNI)が腫瘍局所免疫に影響を与え、予後にも影響を与えるという結果を、Ann Surg誌に投稿し採択された。さらには、各種消化器癌(食道癌、胃癌、大腸癌、肝臓癌、胆管癌)におけるサルコペニア解析を網羅的に行っており、データベースを構築した。今後、microbiomeデータとの統合解析のための準備は完成しつつある。
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