研究課題/領域番号 |
18K19591
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2020) 順天堂大学 (2018) |
研究代表者 |
松本 征仁 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 准教授 (90321819)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 分化転換 / 糖尿病 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
糖尿病の再生医療では、iPS/ES細胞由来のヒト膵β細胞(2014 Cell, Nat.Biotech)やブタ膵島の異種細胞を用いた1型糖尿病(T1D)の臨床研究(2016 EBioMed)が進行しているが、癌化リスクと免疫拒絶の回避・コスト髙の課題が残されている。 本研究は従来の遺伝子・細胞補充療法とは異なる、消化管上皮細胞など生体組織内の体細胞を直接変換させてT1Dの根治に繋がる基盤技術の開発を目的とする。直接変換因子を導入した結果、肝組織や腸管上皮細胞においてインスリン産生細胞を誘導した。従って、本技術は簡便かつ安全で患者負担を抑えることが可能な新規治療法の開発に繋がると考えられる。
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自由記述の分野 |
再生医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来のタンパク・遺伝子補充療法とは異なり、生体内で機能性インスリン産生細胞を作出することを可能にするため、次世代型「細胞運命変換」療法、即ち生体リプログラミングによる治療・創薬を提唱するものである。従って、インスリンの連日投与と血糖管理の負担や膵島移植によるドナー不足や免疫応答による拒絶反応が起こる等、今日の1型糖尿病の治療法が抱える課題を克服する可能性が期待される。更に試験管内で作製した膵β細胞用いた細胞治療(アロ移植・異種細胞移植・自家移植)で抱える安全性・コスト髙・免疫拒絶の問題を改善することが期待されるため、post cell therapyの創薬開発に繋がると考えられる。
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