研究課題
変形性関節症、骨粗鬆症は、ロコモティブシンドロームの原因疾患として克服すべき疾患である。加齢に伴う骨密度低下のメカニズムは明らかでない。加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)の発症機序の詳細については十分に解明されず治療法もない。近年、腸内細菌叢が様々な代謝性疾患や骨密度を制御することが明らかになりつつあるが、関節変性、筋力低下と腸内細菌の関連は明らかでない。以上の背景を元に、我々は、運動器の退行性変化が腸内細菌叢により制御されるとの仮説を立て、その検証を行うこととした。本年度は腸管加齢モデル作成のために、腸管特異的に長寿遺伝子Sirt6欠損するマウスの作成を継続している。また高齢マウスを飼養し、糞便と盲腸内容物を収集した。腸管を採取し組織解析およびRNA-seq解析を行っている。骨組織、筋組織を採取し若年マウスとの形態比較を行った。今後、RNA-seq解析をもとにエンリッチ解析などを行い、運動器加齢と相関する遺伝子群の特定を行う。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件)
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