研究課題/領域番号 |
18K19613
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 美幸 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (00760951)
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研究分担者 |
佐藤 幸保 京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (00508236)
杉本 実紀 京都大学, 農学研究科, 助教 (20243074)
堀江 昭史 京都大学, 医学研究科, 講師 (30535836)
谷 洋彦 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (70615252)
Brown John 京都大学, 医学研究科, 講師 (90583188)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | マウス二次卵胞 / Figla |
研究実績の概要 |
まず、次世代シークエンサーを用いたRNAシークエンシングによって、幼若マウスと成熟マウスの二次卵胞における遺伝子発現の差異を明らかにした。 具体的には小児モデル(幼若マウス)として10-12日齢(新生仔)、成人モデル(成熟マウス)として8週齢(成獣)を使用。発現変動遺伝子はfold change > 1.5、p<0.05、95%CIオーバーラップ10%未満と定義した。得られた代表的遺伝子の発現はqRT-PCRによってRNA-seqとは異なるサンプルで確認した。 13893個の遺伝子が同定され、618個が発現変動遺伝子であった。このうち438個が8週齢マウスで発現亢進しており、FiglaやSohlh2といった卵胞発育に重要な役割を果たす性腺特異的転写因子が含まれていた。パスウェイ解析では、①脂質代謝関連遺伝子、②グルタチオン代謝関連遺伝子が有意に亢進していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在RNAseqの解析は終了し、siRNAや、過剰発現によって、二次卵胞におけるFiglaの発現制御を行い、その影響を検討している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、Figlaなどの発現制御因子の作用やパスウェイ解析で同定された機序が明らかになれば、二次卵胞の体外成熟に必要な分子の候補分子を応用することで、ヒト小児の二次卵胞に適した体外培養法を見出す計画を立案する。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)次年度にサンプル解析を外注する予定であるため。 (使用計画)次年度に予定している解析外注の費用に充当する。
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