研究課題
次世代シークエンサーを用いたRNAシークエンシングによって、幼若マウスと成熟マウスの二次卵胞における遺伝子発現の差異を明らかにした。 具体的には小児モデル(幼若マウス)として10-12日齢(新生仔)、成人モデル(成熟マウス)として8週齢(成獣)を使用。発現変動遺伝子はfold change > 1.5、 p<0.05、95%CIオーバーラップ10%未満と定義した。得られた代表的遺伝子の発現はqRT-PCRによってRNA-seqとは異なるサンプルで確認した。 13893個の遺伝子が同定され、618個が発現変動遺伝子であった。このうち438個が8週齢マウスで発現亢進しており、FiglaやSohlh2などの卵胞発育に重要な役割を果たす性腺特異的転写因子が含まれていた。パスウェイ解析では、1脂質代謝関連遺伝子、2グルタチオン代謝関連遺伝子が有意に亢進していた。