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2019 年度 研究成果報告書

ゲノム配列特異的アルキル化による転座型腎細胞癌に対する革新的新薬の創出

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19619
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

馬場 理也  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 准教授 (10347304)

研究分担者 杉山 弘  京都大学, 理学研究科, 教授 (50183843)
上久保 靖彦  京都大学, 医学研究科, 特定教授 (60548527)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
キーワード転座腎細胞癌 / 融合転写因子 / TFE3 / 抗がん剤 / 創薬
研究成果の概要

転座腎細胞癌は、染色体転座により生じた融合TFE3が異常な転写活性を持ち、ゲノムワイドに転写を攪乱する事により引き起こされる。本研究では、融合TFE3が認識する塩基配列を標的としてDNAのアルキル化を誘導し、遺伝子の転写をブロックする新規抗ガン剤の開発を行った。融合TFE3の標的となる遺伝子の発現抑制効果を指標に有望な薬剤候補分子を評価した。開発した薬剤候補分子は、G2/M期における細胞周期の停止から細胞老化を引き起こし、転座腎細胞癌細胞株に対し容量依存的に増殖抑制効果を示した。

自由記述の分野

医化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

転写因子を標的とした創薬はこれまで困難を極めて来た。本研究では、がんの原因となる異常な融合TFE3転写因子自体では無く、融合TFE3が結合する塩基配列を標的とするというこれまでに無い戦略をとり、薬剤の開発に挑んだ。その結果融合TFE3の転写標的遺伝子の発現を抑え、融合TFE3を発現している腎細胞がんの増殖を用量依存的に抑制する有望な薬剤候補分子を得ることができた。今後、異常な転写をゲノムワイドにブロックする画期的ながん治療薬開発への展開が期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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