本研究では、骨芽細胞がpodoplanin陽性を示すと、骨細胞へのスイッチングが誘導される可能性を明らかにした。骨芽細胞におけるpodoplaninからのシグナルは細胞膜を裏打ちするEMR familyのリン酸化がアクチン再構築を誘導することで、骨芽細胞から骨細胞への分化における細胞骨格の変化を誘導すると考えられた。骨リモデリング部位では、CD44(破骨細胞の細胞膜に局在)がpodoplanin陽性骨芽細胞のEMR familyのリン酸化を促進することが示唆されたが、モデリング部位では、CD44は骨芽細胞から骨細胞への分化に関与しないことが示唆された。
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