• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

発生における周囲環境の探索から導くiPS細胞自己組織化による歯胚エンジニアリング

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K19630
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

江草 宏  東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)

研究分担者 新部 邦透  東北大学, 大学病院, 助教 (50468500)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
キーワードiPS細胞 / 自己組織化 / 再生歯科医療
研究成果の概要

本研究は、iPS細胞の自己組織化を利用した歯胚のバイオエンジニアリングを目的とした。歯胚発生に関与する特定の遺伝子発現を制御可能なマウスiPS細胞株を用いて3次元培養を行った結果、細胞塊からoral ectodermマーカーを発現する嚢胞性の構造体が生じた。また、マウスiPS細胞の歯原性上皮細胞への誘導法を段階的分化誘導により確立した。マウスiPS細胞塊を硬さの異なるハイドロゲルを用いて培養した結果、歯胚分化への有意な差は認めなかった。本研究で得られた情報はiPS細胞を用いた歯胚再生の実現に貢献することが期待される。

自由記述の分野

歯科補綴学・再生医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、iPS細胞の自己組織化を利用した歯胚のバイオエンジニアリングを目的とし、発生の過程で細胞が周囲環境として認識するであろう細胞シグナル因子や力学的特性がiPS細胞の歯原性細胞への分化に及ぼす影響を検討した。本研究によって得られた、特定の遺伝子発現制御下における3次元培養法や段階的分化誘導法によって、iPS細胞を歯原性細胞塊に分化誘導する技術は、iPS細胞塊から歯胚としての極性が引き出せる可能性を示す情報を提供しており、今後の歯胚自己組織化の実現に貢献することが期待される。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi