研究課題/領域番号 |
18K19638
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
寺尾 豊 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50397717)
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研究分担者 |
中馬 吉郎 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (40372263)
土門 久哲 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00594350)
前川 知樹 新潟大学, 医歯学系, 研究教授 (50625168)
米澤 大輔 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90711896)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | MRSA |
研究成果の概要 |
高齢社会を迎え,誤嚥性肺炎を含めた肺炎により毎年国内で10万人が死亡している.肺炎の原因細菌は,黄色ブドウ球菌と肺炎球菌であるが,ともにMRSAとPRSPと別称が付くほどに薬剤耐性が深刻化している.そこで本研究では,一価イオン存在下で立方体構造へと3D転換するDNA配列を選出した.また,DNA配列の中から,各種のタンパク質と特異的に結合する配列(=アプタマー)も検索した.そして,MRSAの薬剤耐性タンパク質PBP2’に特異結合し,かつ一価イオン依存的に立方体化するDNA配列と連結させ,MRSAの抗菌因子を立体阻害するDNA製抗菌薬の作製に挑戦した.
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自由記述の分野 |
口腔細菌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国のMRSA院内感染は深刻な状況であり,現在でも年間1万人以上が死亡していると推計されている.さらに,2050年以降は世界で毎年1000万人の耐性菌による感染死者が出るとWHOが警告している.しかし,新規抗菌薬の開発は困難さから世界中で停止し,挑戦するグループは殆ど存在しない.本研究で新規のMRSA治療薬の開発研究アイデアを発信できれば,世界的な研究を誘発することもあり得る.また,MRSA治療薬の素材としてDNAを活用する着想も,国内外へ波及する可能性を秘めている.
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