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2020 年度 実績報告書

1細胞レベルmRNA-ncRNA解析による骨芽細胞のその後の運命決定機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K19647
研究機関広島大学

研究代表者

吉子 裕二  広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (20263709)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード骨芽細胞 / 多様性 / 運命決定 / シングルセルRNA-Seq / 非翻訳RNA / マウス
研究実績の概要

Col1a1でドライブされたVenusを発現するマウス骨芽細胞のシングルRNA-Seqを行った。RNA-SeqデータからncRNAのみを抽出してプロファイリングしたところ、4つのクラスターに分類された。発現レベル上位3000の殆どはlong non-coding RNA (lncRNA)であった。各クラスター上位10のncRNAによるヒートマップを作成した。lncRNAの大部分(78%)は組織特異的であることが報告されており(mRNAは19%)、この中には、骨肉腫または骨芽細胞との関連が報告されているものも認められた。lncRNAの中には複数のmiRNAを包含しており、例えばncRNAのクラスター0におけるDnm3osはmiR-199a, miR-199a, miR-214を配列内に含む。同様にクラスター3でのMirg(miR-379, miR-410)およびMir99ahg(miR-99a, miR-125b-2, let7c)は他のクラスターよも発現量レベル高値であった。Dnm3osはmiR-199あるいはhmiR-214非依存的に骨格形成に必須であることも報告されている。miRNAの「スポンジ」分子として機能することが知られているMeg3、Snhg14あるいはKcnq1ot1もクラスタリングで特徴的なパターンを示した。擬似時間軸において他のクラスターと一線を画した骨芽細胞集団に帰属する細胞は大部分Cd34+細胞であり、これらはほとんどがクラスター3に一致した。このクラスター3には、共通してMeg3、Rian、Mirgを高いレベルで発現しており、これらのlncRNAは細胞多能性に関与していることから、Cd34+骨芽細胞は多分化能を維持していることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] Institut de Cancerologie de l’Ouest(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      Institut de Cancerologie de l’Ouest
  • [国際共同研究] University of Toronto(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      University of Toronto
  • [雑誌論文] Single‐cell RNA‐sequencing reveals the breadth of osteoblast heterogeneity2021

    • 著者名/発表者名
      Yoshioka Hirotaka、Okita Saki、Nakano Masashi、Minamizaki Tomoko、Nubukiyo Asako、Sotomaru Yusuke、Bonnelye Edith、Kozai Katsuyuki、Tanimoto Kotaro、Aubin Jane E.、Yoshiko Yuji
    • 雑誌名

      JBMR Plus

      巻: e10496 ページ: -

    • DOI

      10.1002/jbm4.10496

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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